デザインの基礎知識を勉強する

新卒がデザイナーとして就職する方法

現在、デザイナーの就職状況は不景気の煽りから、「氷河期の就職活動と似ている」と新聞に掲載されているくらい厳しいです。

しかし、学歴はそこまで重要ではなく、学生時代からの個々の作品と実績が全ての世界であることも事実です。そのため、希望の就職先から内定を貰えたり、転職に何度も成功している人、起業して個人で食べているようになった人も大勢います。

いずれにしても、最初は新卒の就職活動から始まります。就職活動の流れは企業により多種多様ですが、まずはデザイナーではない一般的な学生である人の就職活動の流れを紹介します。

  1    リクナビや毎日ナビなどの就職活動サイトに登録する。
  2    企業を検索し、口コミや業績など、様々な角度から調べる。
  3    就職を希望する企業にエントリーする。
  4    企業から連絡が来るので、履歴書を書く。
  5    履歴書持参で企業を訪問し、第一次試験として筆記試験が行われる。
  6    第一次試験の合格後、第二試験でコミュニケーション的な1対2の面談が行われる。
  7    第二次試験の合格後、第三次試験で論文と3対4のグループ面接が行われる。
  8    第三次試験の合格後、最終試験で1対3の社長と役員による面接が行われる。
  9    最終試験の合格の連絡で内々定となる。
  10    業務部の社員、現場の社員と質疑応答の場を設けられる。
  11    内定者懇談会があり、ここで同期となる予定の仲間と出会い、正式な内定通知を貰う。
  12    企業と雇用契約を結び、入社式までに入社前課題や健康診断などが行われる。

このような形式が一般的です。一方、デザイナーの場合は就きたい職種や企業によっても本当にまちまちですが、自分の成果物を集約したポートフォリオを持参して、面接に臨むことになります。

大学生の場合は就職活動が3学年の12月頃から動き出します。以前はもっと前から始まる学生もいて、学業に専念できないことから社会問題となりました。今後、就職活動に費やす期間は3~6カ月程度と短縮されるでしょう。

また、企業は「あなたに仕事をしてもらいます」「あなたに生活費を払います」「あなたの能力を伸ばします」と言っているわけではなく、「この人は会社に利益をもたらす能力があるか?」を見ています。

そのため、企業は個々の能力をはかる材料の1つとして、新卒の場合は大学での成績をチェックします。「この学生は何を目的で大学に通い、何ができるのか?」「他の人と比較して、優秀なのか?」「この学生は入社してからも、必要なスキルを勉強する意思があるのか?」など、面接時にも成績について、質問されることも多いです。

成績もそうなのですが、さらに能力をはかる材料として、資格や実績が問われることがあります。即戦力になるとは言いませんが、少なくとも資格を習得した努力、興味があることを証明する実績は評価に値します。

例えば、私に必要そうな資格はコンピューターの知識があるかどうかでしたので、システム系の資格を取得して、CGなどの作品を実績にしました。このような資格と実績がないと就職ができないことはありませんし、もちろん必須ではないのでなくてもいいですが、あった方が有利になることは確かです。

個人の状況によって異なりますが、目安としては大学2年の後期あたりから準備しておくと、余裕を持った就職活動ができるでしょう。大学3年の9月からスタートしても、なかなか間に合うものではありません。

また、デザイン科には種類が多く、「グラフィックデザイン、プロダクトデザイン、服飾デザイン、建築デザイン、環境デザイン」などの専門分野に分けられます。

しかし、デザインの基本である鉛筆画や色彩学は共有できる知識ですし、興味が比較的薄い他のデザインも少しずつ学ぶことによって、視野が広がり、大きな知識となります。できれば、最低1年間はありとあらゆるデザインの基礎を叩き込むことで応用が利くようになるでしょう。基礎を学んだ後に、専門コースを選び、卒業制作へと進むのが基本的な流れです。

テストがない講義が多いのですが、毎週のように成果物を制作していくことは、他の分野の学校と比べて、作業量が格段に多いでしょう。その作業を楽しみ、学んでいく姿勢が大切だと思います。

就職後にスキルアップをして稼ぐ

就職してからはその会社の仕事だけをこなす人も少なくないですが、プライベートで勉強することはもちろん、成果物も制作していきます。できたら、その成果物がマネタイズできるとなお素晴らしいです。

例えば、Webデザイナーは社内で指示されたイラストやバナーを制作します。その一方で社外でもオリジナル作品を残しています。

例えば、複数のサイトを立ちあげて、サイトに自分の作品を展示させてギャラリー化をしたり、サイトにデザインの情報やノウハウを提供することで支持を集めます。

さらにそこでお金を稼ぐためにサイトに広告を載せて、しっかり運用します。Webデザイナーの副業としてはイラスト制作やホームページ制作がありますが、それらだけで小銭を稼ぐだけではなく、制作したサイトにアフィリエイトなどの広告を貼ることで、本業以上に稼げるケースも少なくありません。

趣味で成果物を作る続ける人もいますが、できたらプライベートでのスキルアップもビジネスとして捉え、本業と同等の扱いで取り組めると、モチベーションを維持しながら幅広い活動に従事できます。

また、プログラミングや文章作成は勉強する人がたくさんいますが、デザインは「センス」と勘違いしていて、デザインスキルを身につける前に拒絶する人が多くいます。だからこそ、デザイナーになりたいと思えるだけで「チャンス」と言えます。